世界最古のタロットカード「ヴィスコンティ・キャリー・イェール版」

Cary Yale Visconti Tarot/Cy86

＜カードの大きさ＞ 19 x 9.9＜枚数＞78枚
＜触り心地＞カードがツルツルして、滑りがよい。長方形で、通常のカードより場所を取るので、シャッフルは広めのテーブルで。
＜説明書の大きさ＞なし

「世界最古のタロットカード」と呼ばれているカードがあります。（…と言っても、複製され、編集されたものですが）

「ヴィスコンティ」のタロットはタロットをしている人なら、多分、誰もが知っている、いつかは持ってみたい「憧れ」のカードのひとつではないかと思います。

15世紀、イタリアのミラノの有力者ヴィスコンティ家のために作られたタロットが何種類かあるのですが、それを総称して「ヴィスコンティ　タロット」と呼んでいます。

実は、この「ヴィスコンティ」と呼ばれるタロットは２種類、カードとして販売されています。

こちらは、その２つのうちのひとつ、「ヴィスコンティ・キャリー・イェール版」です。

こちらはもうひとつの「ベルガモ・パック」よりも、不完全なカードの枚数が多いため、手に入りにくいようですし、描かれた人物が、ちょっとふくよかな感じでちょっと可愛いんです。

わたしは絵柄としては、こちらのほうが好きですね。

…ただ、15世紀に描かれたカードと、不足分を20世紀に描き足したカードの色あいが、まったく違っていて！

15世紀に描かれたものは、色の剥げ具合が絶妙に優しさをかもしだしていて、あたたかみを感じるのですが、20世紀に描き足されたものは色が鮮やか過ぎてなんだかドギツイ感じになってしまっているのが残念な点です。

元々、このタロットカードは「テンペラ画」という本物の金箔を貼り、顔料（色の粉）を卵で溶いて描く方法で描かれていたのですが、…もしかしたら、最近の「アクリル」とか「油絵」で描かれていたり…と画材が微妙に異なった結果、チグハグになってしまったのかもしれません。

実占で使用する…というよりも、どちらかといえばコレクションとして楽しみたい黄金色のカードです。
Cary Yale Visconti Tarot/Cy86

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