古ぼけた文庫本

一冊の古ぼけた本がある。大学のロゴがついたカバーから透けて「自助論」とみえる。
大学の研究室の教授が卒業の時にぼくらにくれた本である。
苦しくなったら読みなさい、と言って渡してくれた。
30歳のころに初めて開いてみた。さっぱり心に入ってこなかった。
あれからずいぶん経ってもう一度開いてみた。
そこには自分の人生は自分で切り開くんだよ。とこんこんと書かれている。
逃げ出したくて仕方なかった若かったころ、書かれていることを直視したくなかった。だから読めなかった。
やっといまその言葉がはいってくるようになった。
この投稿は 2008 年 7 月 4 日 金曜日 1:23 AM に コラム カテゴリーに公開されました。 この投稿へのコメントは RSS 2.0 フィードで購読することができます。
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